美夜古「ドンザ」の詳しい絵柄


向かって左の襟先(裏面)

正面

平面の中心には文字柄生地を
貼り付け縫っています

袖は舟底袖です

柄の貼り付け配置イラスト
縞生地を横向きに使ったり、違う柄生地を貼りあわせたり、太い点々は表から見える縫い糸の印で、素朴な風合いをかもし出しています。背中心の裁ち目はありません。総裏地付き、身八つ口無しの仕様です。


〜「ドンザの説明」〜
ドンザは二つの顔を持つ不思議な着物です。日本各地に見られる防寒用の分厚い刺し子着物を、人々はドンザと呼び習わしてきました。北海道や青森ではドンジャ、佐渡ではゾンザ、大分ではドンダなどとも呼ばれ、特に海で働く人々にとって、寒さを防ぎ、降りかかる潮から身を守るための必需品でした。古くなった着物や端切れを集めて刺し子を施すことで丈夫な着物に仕立てるため、縫いあがるまでには大変な根気と忍耐が求められたと言われています(福岡市博物館 企画展より)



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